熊本いま遺産
「今」しか見られない、体感できない
熊本のスポットを、「特設今遺産編集室室長」今井さんの
ピックアップで、ご紹介します!
今井 太郎(いまい たろう) 48歳
特設今遺産編集室室長。ちなみに編集室所属スタッフは1名で、今井さんのみ。家族は、妻のきょう子(45)と娘のアスカ(高校生)と、猫のナウの3人と1匹。唯一の趣味は、カメラだが、どうしてもカメラでなく写真機と言ってしまう。近頃の悩みは、メタボなお腹と、娘があまり相手にしてくれないこと。

File.7 夏目漱石ゆかりの地の今

編集室長 今井 皆さま、こんにちは。
この編集室は、日進月歩元気に、進化している熊本の今を後世に残すため組織されたものであります。はい。
2016年4月に起きた熊本地震は大きな爪痕を残しましたが、そこから熊本は一歩ずつ着実に元気になっております。その様子をわたくしが写真を撮り、記録に残してまいります。
からしてわたくしは、皆さまにその編集の過程を随時ご紹介してまいりたいと存じますので、よろしくお付き合いのほどお願いいたします
m( _ _ )m
 
編集室長 今井 秋の夜長、皆さんいかがお過ごしでありますか?
 
今井さんはいかがですか?
編集室長 今井 読書の秋とも申します。もっぱら自室にこもって本を読んでおりますな。
 
ではおすすめの本をお願いします。
編集室長 今井 承知。ここは一つ、熊本ゆかりの文豪からおすすめすべきでしょうな。僭越せんえつながらわたくしにとって熊本ゆかりの文豪といえば、夏目漱石先生であります。
 
数ある作品の中で、何がお好きですか?
編集室長 今井 はい。断然、阿蘇を題材にした『二百十日にひゃくとおか』であります!
登場人物たちのやりとりや軽妙な掛け合いがなんとも面白い。何度読んでもくすぐられますなあ。本当にしみじみよか作品であります。
 
漱石さんといえば、第五高等学校(現在の熊本大学)に招かれて教鞭きょうべんをとられたのですよね。
 
編集室長 今井 はい。先生は、明治29年(1896年)に来熊されました。先生とわたくし、共通点も多く、なにやら親近感を覚えるであります。
 
例えば?
 
編集室長 今井 ふむ。特にようかんが好きなところですな!
   
今井さんやっぱり甘党ですか。そんな気はしていました。
編集室長 今井 これでも大甘党であります。自分に甘く、他人に甘く、これぞわたくしの座右の銘。ともかく今回はそんな夏目漱石先生、熊本のゆかりの地の今をご紹介するであります、はい。
先に申し上げた第五高等学校には、英語講師として教壇に立たれました。当時の先生の授業はなかなか厳しいものだったようで、とにかく英語は多読だ!というものだったらしいですな。たくさん読書するうちに分かるようになるという、独自の教育論があったようであります。
 
多読ですか。この秋、ますます読まないといけませんね。
編集室長 今井 その第五高等学校でありますが、国指定重要文化財の建物として、現在は五高記念館となっております。ですがこの度の地震で、他の国指定重要文化財である化学実験場、工学部研究資料館とともに大きく被災してしまいました。
五高記念館、化学実験場では煙突が落ち、工学部研究資料館の壁には大きな亀裂が生じたであります。現在も休館しておりますが、一日も早い復旧が待たれております。
 
編集室長 今井 さて、先生は熊本滞在中に6回も引越しされたそうで、先生の妻・鏡子夫人が「熊本で過ごした家の中で一番いい家だった」といわれているのが内坪井の旧居であります。ここは5番目に移り住んだ家で、1年8カ月を暮らされたそうであります。現在熊本地震の被害により、庭園の一部のみ公開されております。
編集室長 今井 工事が開始され次第、全面休館予定(平成30年度中に工事予定)で、通常公開は平成32年度中とされております。
 
私も行ったことがあります。からくり漱石先生にお出迎えいただきました。
編集室長 今井 えー、続きましては水前寺成趣園すいぜんじじょうじゅえんであります。
 
編集室長 今井 ここにも漱石先生ゆかりのものがあるのであります。
 
それは何ですか?
編集室長 今井 歌碑ですな。
 
編集室長 今井 先生が来熊した頃は、親しかった俳人・正岡子規の影響で多くの俳句を創作した時期でもあります。例えば水前寺成趣園を詠んだといわれる一句があります・・・。
“湧くからに 流るるからに 春の水”
ここにもよく足を運ばれたようでありますな。
 
こちらの歌碑、ずいぶん新しいですね。
編集室長 今井 実は、地震による水前寺成趣園の被害も大きく、園内にある出水いずみ神社の参道では鳥居や灯篭とうろうが倒壊。
編集室長 今井 震災直後、一時的に園内の水も干上がってしまいました。この時倒壊した参道大鳥居の御影石みかげいしの一部を使って、先生が詠んだ俳句の石碑3基が同園に建立されたのであります。
 
再利用してゆかりある漱石さんの歌碑をつくるなんて素敵ですね。
ゆかりの地を巡る旅、この辺でグルメな立ち寄りのお店なんかあると・・・。
編集室長 今井 ピッタリな場所がありますぞ!内坪井旧居を訪れた後はこちらへどうぞ。
中央区内坪井町の雑貨と喫茶のお店「Chique~シッキ~」。
和モダン、昭和レトロ、古民家の三拍子そろったお店で、坪井川沿いにあります。築85年の家をリノベーションしたぐっとくる雰囲気のお店ですな。
編集室長 今井 ここの喫茶で人気なのがまさしく「漱石セット(アイスクリームとドリンクのセット)」。
甘党のわたくしにはこたえられないのであります!
 
編集室長 今井 続きまして、「sandwich_cafe.tatomiya」。坪井にあるサンドイッチ専門のカフェ。
フルーツたっぷりのデザートや、お野菜、果物たっぷりのサンドウィッチがおすすめであります。
編集室長 今井 水俣みなまた地域産の「あまの紅茶」や、熊本県産の柿を使用した黒蜜きなこのあんサンド、天草地域産の晩柑ばんかんフレッシュジュースなどこだわりの旬の食材がうれしい逸品であります。
 
今度友達と行ってみよう!
編集室長 今井 食欲の秋とも申してな、
たまには、わたくしも自室から飛び出して本を持っていってみましょうかな。
そして、漱石先生といえば、新宿区にある漱石山房記念館で、「気になる!くまもと」特別パネルが、12月11日(火)から27日(木)まで展示されるようですぞ!ここでしか見ることができない限定パネルなので、要チェック !
詳細はこちらから
~熊本縁の地で光の芸術を楽しむ~「東京の中のくまもと」