熊本出身で、今や書道家として世界を舞台に活躍している武田双雲(たけだそううん)さん。
今回は、故郷である熊本県に寄せた武田双雲さんの渾身の書とともに、特別インタビューを大公開!

書「熊本魂」に込めた思い
私は「熊本人」であることに誇りを持っています。常日頃から熊本人として、魂を震わせ、世界をよりよくしたいと活動しています。今回は熊本に生きる皆さんと、魂を共鳴したいと思いを込めて筆を動かしました。


同僚の感動の涙をきっかけに 会社員から書道家へ転身

書道家を目指したきっかけは?
3歳から筆を持ち、書道家である母・双葉(そうよう)に師事し、書の道を歩みはじめました。NTTでITコンサルタントとして働いていた頃、同僚の女性に名前を筆で書いてほしいと言われ書いたところ、涙を流して感動してくれたことがきっかけで、書道家としての独立を決意。「人の心を動かす書を書いていきたい」とストリートからキャリアをスタートしました。


人生のテーマは「リラックス&エンジョイ」 日常のあらゆるものに感謝して

武田双雲先生の座右の銘やモットーは?
最近は書道家以外に現代アーティストとしても活動をしていますが、独立した頃から掲げている文字が、「楽」(らく)という字。楽の4つの点は感謝祭の鈴を表しているそうで、“楽(たの)しい”と“感謝”、両方の意味を兼ねています。「リラックス&エンジョイ」が人生のテーマで、この言葉を人生のビジョンとして生きていこうと決めています。

最近のマイブームは?
毎日、何度も何度も感謝をすること。たとえば朝起きて心臓が動いていること、水道をひねったら水が出ることにも感謝。独立した頃から、当たり前を当たり前と思わずに、感謝の思いがあれば、それが何倍にもなって返ってくることを実感しているので、あらゆることに感謝・感動を惜しまないようにしています。自称「感謝オタク」なんですよ(笑)。

熊本に住んでいた時に印象に残っていることは?
母の手料理ですね。料理上手で何でも美味しいのですが、特に好きなのは卵焼き! 母の得意料理で、ふわふわの食感がお気に入りです。

熊本から離れて感じる熊本の魅力は?
阿蘇の雄大な景色と、とくに好きなのは湧水です。湧水が湧く場所に行くと、心も体も癒されるのを感じます。あとは熊本人独特の熱い語りや、うざったいほどおせっかいなところも好きですね。


熊本の前向きな姿が励みに 挑戦し続ける「熊本魂」で前へ

熊本地震からの復興途上にある中、新型コロナウイルス、豪雨災害に見舞われています。今の熊本県の状況を、どのように感じていますか?
故郷がさまざまな苦難を強いられ、とても胸が痛いです。ちょうど2年前に仕事で球磨村を訪れ、「一勝地」という直筆の書を揮毫(きごう)したご縁があります。まだまだ暑い日が続いていますので、心配でもあります。

全国的にも大きな災害が発生しています。日常生活で意識していることはありますか?
定期的に家族でリスクマネジメント会議を行っています。教育のこと、仕事のこと、学校のこと、暮らす場所についてなど…食事の時間や、ドライブの時間を使って、家族でこれからの人生についてブレーンストーミングをしています。

今年度は、JR豊肥本線の全線開通や国道57号、国道325号阿蘇大橋ルートの開通など、熊本地震からの復興が大きく前進します。熊本地震から復興する今の熊本に、どのようなことを感じますか?
勇気をもらえます! 大変なことが続いている中で、それでも根負けせずに、前に前に進もうとしている姿に勇気をもらえますね。これからまだまだ日本全体でもいろんなことが起こると思いますが、この熊本の前向きな姿こそ、みんなに力を与えられると思います。

これからの熊本に期待することは?
「熊本魂」でどんどん新しいことに挑戦していってほしいですね。

最後に、県民の皆さんに一言、エールをお願いします。
「がまだせ! 熊本魂!」

DATA

武田双雲(たけだそううん)

1975年、熊本県熊本市生まれ。
3歳より書家である母・武田双葉(たけだそうよう)に師事し、書の道を歩む。
東京理科大学理工学部卒業後、NTT入社。
約3年間の勤務を経て書道家として独立。音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストと
のコラボレーション、斬新な個展など、独自の創作活動で注目を集める。

公式サイトはこちら(外部リンク)