みんなが笑顔になるように、活力に満ちたまちづくりにと、県内各地で奔走する若者たちがいます。そんな“元気で明るい熊本をつくるひと”の日々をご紹介するシリーズです。今回は、“くまモン体操”でおなじみのテーマソング「くまもとサプライズ」を歌う、もといわ海美(うみ)さんをご紹介します。

歌って、踊って、サプライズを届ける

2017年1月、東京のお台場にある「ヴィーナスフォート」で開催された熊本の冬の観光キャンペーンプロモーションに参加

「くまもとサプライズ」の歌に乗せて、会場では一緒に踊る人々の姿もあり、みんなでライブを楽しんだ

企画CD「熊本ゆるキャラテーマソング大全集!」のリリースを記念し会場で販売。参加者との交流が海美さんの力に

 「くまもとが大好きでよかった♪」という元気な歌声で始まる「くまもとサプライズ」を歌っているのは、ルーテル学院大学人文学部2年・もといわ海美さん。中学1年の時に「くまもとサプライズ」の歌手として大抜てきされて以来、学業の傍ら、イベントなどのステージに立ち、ふるさと・熊本への思いを歌に乗せて発信し続けています。

 母が弾くピアノを聞いて育った海美さんは、幼いころから音楽が大好きで、小学2年から中学1年まで八代少年少女合唱団に所属していました。「友だちと声を合わせて歌う楽しさ、そして課題をクリアできた時の達成感などを知り、“歌う”喜びとその魅力にぐんぐん引き込まれていきました」と、海美さんは当時を振り返ります。

 いつも歌を口ずさみ、歌を楽しむ少女に転機が訪れたのは、小学4年の時。「たまねぎのうた」のボーカルオーディションに応募し、約100人の中から勝ち上がったのです。

大好きな熊本のために歌い続けたい

全国を訪れた際には、ご当地版の替え歌を披露。東北復興バージョンや八代バージョンなどもあり、参加者に喜ばれている

くまモンファンの聖地「くまモンスクエア」で開催されたライブでは、子どもたちがハイタッチで応援してくれたという

 「たまねぎのうた」とは、熊本県を拠点に活動するサウンドクリエイターのボンボ藤井さんが作った大人たちへの応援歌。後に藤井さんが「くまもとサプライズ」を作詞・作曲すると、その歌い手として海美さんに白羽の矢が立ちました。「こんなに明るくて元気な歌を歌わせていただけるなんて、本当にうれしかったですね」と海美さん。多くの人々に自分の歌を聞いてもらえる機会を得てさらにCDデビューも果たすことができました。

 以来、全国のイベントなどでステージに上がり、その歌声を届けています。「『くまもとサプライズ』を歌うことで、何よりも私自身が元気になれるんです。イベントに参加してくださった皆さんの中には、『いつも聞いているよ』『ありがとう』と声を掛けてくださる人もいて、これまでにない出会いや経験を積めることが一番の喜び。多くの方に支えていただいていることを実感します」。大好きな熊本のためにできること、それが「くまもとサプライズ」を歌い続けていくことだと、海美さんは考えています。

元気と感謝を届ける歌を全国へ発信

歌とともに、熊本の復興や観光振興などに取り組み、ふるさとを応援し続けたいと海美さんは語る

普段は、サークル活動にいそしむ女子大生。聖歌隊は、「みんなで心を合わせて歌う喜びがあります」と目を輝かせる

幼少期から習っているピアノで、聖歌隊の伴奏を担当。「将来は英語力を生かした仕事に就きたい」と海美さん

 平成28年熊本地震が発生した際、自宅は大きな被害を免れた海美さんですが、報道を通して目にした甚大な被害に呆然と立ち尽くしたといいます。「幸い私は、もう日常を取り戻していますが、今も多くの被災者の方々がつらい生活を送っておられます。当たり前の暮らしがどんなに幸せなことかを学ばせてもらうとともに、自分自身にできることは何なのかを考える一年でした」。

 現在、大学生として英語を学び、聖歌隊やオルガニストのサークルで活動する日々を送っています。「これからも歌に『元気を出して、一緒に頑張りましょう』という思いを込めて、ずっと歌い続けていきたいですね。そして、県外のステージに立つ際には『ご支援をいただき、ありがとうございました』という感謝の気持ちを伝えていきたい。それが私にできる復興の一助だと考えています」。

 熊本の魅力がぎゅっと詰まった「くまもとサプライズ」を携えて、海美さんの“歌の旅”はこれからも続きます。

>>くまもとサプライズ