暮らしの道具 暮らしのごはん阿蘇藍釉の器×高菜コロッケ

くまもとの暮らしに寄り添う、工芸品と郷土料理。
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阿蘇藍釉の器阿蘇坊窯

「阿蘇藍釉」とは、阿蘇で採れた土を成形し、火山灰の釉(うわぐすり)をかけて焼成した焼き物のこと。深く鈍色に光る藍色の濃淡が楽しめる、阿蘇市黒川にある「阿蘇坊窯」山下太さんの作品です。鉄分の多い土と、火山灰の釉薬が反応し合い、力強さの中に繊細さをはらんだ美しい藍色が生まれるといいます。阿蘇が育んだ天然の鉱物や植物を用いて作陶を続ける、山下さんの工房を訪ねました。

福岡市博多区出身の山下さんが阿蘇市に「阿蘇坊窯」を構えたのは今から約15年前。両親に連れられて度々阿蘇を訪れていた幼少時、野山で遊び、風を感じて過ごした時間が、阿蘇を愛する気持ちを育てました。「阿蘇にいると、人智の及ばない自然の脅威、地球の鼓動を感じます。そして、そんな自然に寄り添いながら生きる人々のたくましさも魅力。大好きな阿蘇を映す焼き物を作りあげたいと思い、作陶の地に選びました」。

火山灰は藍、溶岩は黒や赤、植物から生まれた白、黄……。土も釉薬も自ら見つけ、試行錯誤を繰り返して作品に。「阿蘇での作陶は、毎日が宝探しのよう。初窯開きでは、高温に耐えられずに器がすべて溶けてしまうほどの失敗も経験しましたが、失敗から学ぶことや気付きがたくさんあります。だから私は失敗するのが好きなんです」。阿蘇の風土を表現するための研究は今もなお続いています。

20代前半にアジアからヨーロッパ、また富山から京都へ旅をする中で、日本への思い、そして物作りへの思いが芽生えたという山下さん。陶芸の道を志すことを決意した後、福岡県・小石原焼の窯元で4年間修行し、陶芸の基礎を学びました。「小石原焼で学んだことはたくさんありますが、今の作品はこの場所だからこそ生まれるもの。阿蘇の大自然の中にあるストーリーを、形にして届けたいですね」。

山下さんは、4~5年前から器制作のほかにオブジェも手掛けています。「阿蘇の山中では自然の物とは思えない不思議な形の岩石に出合うんです。山岳信仰にも通じる、太古の人々による自然との対話がそこに宿っている気がして心ひかれます。岩石の前に座り、全方位から模写してオブジェを作るようになりました」。山下さんならではの、阿蘇を表現する作品は、工房に併設されたギャラリーで鑑賞できます。

阿蘇坊窯

住所
阿蘇市黒川880
電話
0967-34-2418
営業時間
10:00~17:00
休日
不定

高菜コロッケ

阿蘇地域の特産品として知られる高菜。3~4月に収穫し、塩や赤トウガラシとともに数日漬けた「新高菜漬け」は春の風物です。新高菜漬けをたっぷり使った高菜めしとゆで卵をコロッケにした「たかな入り変わりコロッケ」はボリュームたっぷり!ピクニックやお花見にもぴったりの逸品をご紹介します。

高菜コロッケ

くまもとふるさと食の名人

阪田 喜美子

>>熊本県地産地消サイト

ゆで卵を高菜漬けやチリメンジャコと混ぜたごはんで包むときは、ゆで卵に小麦粉をつけて行いましょう。

お好みでマヨネーズとケチャップを和えたオーロラソースをかけてもおいしくいただけます。

撮影で使用した
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阿蘇の土と火山灰から生まれた、熊本ならではのお皿です。洋食にも和食にも合う、独特の色と質感を楽しんでくださいね!

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