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赤いけん!ウマいけん!くまもと 農家ごはん&漁師ごはん #03 天草のタコ

真っ赤なトマトにスイカ、あか牛、クルマエビ、赤酒・・・熊本の“おいしい”は“赤”がキーワードです。
「農家ごはん&漁師ごはん」はおいしい“くまもとの赤”を生産者にご紹介いただくシリーズ。
今回ご紹介するのは、豊かな海が育む海の恵み「天草のタコ」です。

海がいいからタコもいい

「以前は同じ港の中にある養殖会社に勤めており、職場から、父や祖父が漁に出て行くのを眺めていました。手の空いた時間に家業を手伝ううち、漁の楽しみを覚えてしまって。自分で魚を捕るって、楽しいですよ。子どもの時のドキドキワクワクする感覚と似ています。会社を辞めて漁師になり、5、6年が経ちました」。真っ黒に日焼けした顔とがっしりした手。まさに“海の男”といった風貌の原田奨さんは、代々漁を営んできた家の5代目となる、若き漁師です。

天草市有明町はタコの一大産地として有名。原田さんの船が係留されている大浦漁港の一角にも、伝統漁法で使うタコつぼが積まれており、漁が盛んなことがうかがえます。「タコは年間を通して水揚げがあり、最盛期は6月の梅雨の時季から8月ごろまで。普段はかごで捕ることが多いですが、最盛期にはタコつぼ漁も行います」と原田さん。「有明のタコは身が締まっており、味も良いといわれています。きっと、海がいいからタコもおいしくなるのでしょう」。

「この辺りは川が多く、海に豊富な栄養分が流れ込むせいか、漁場が豊かです。定置網漁ではコノシロやタイ、ヒラメ、イカなど、いろいろな魚介が捕れます。それに天草は景観も良い。特に海から見る山々はきれいです。それを発見できたのは漁師になったからこそ」と語る原田さんは、漁師になって、会社勤めのころとは違った人間関係も築けたそうです。「地元の魚屋や寿司屋から、『今度は何々を捕って来て』と頼まれたりすると、自分は必要とされているんだなと、うれしくなりますね」。

豊富な漁場を持つ大浦漁港ですが、若い漁師は原田さんともう一人、一つ年上の仲間がいるだけ。後継者不足は深刻です。子どもの時は漁師にだけはならないと思っていたという原田さん。「退屈な仕事だと思っていたから。実際にやってみないと、本当の楽しさは見えてこないものです。今は、ずっと漁師として頑張っていこうと決めています。最近、5歳の息子が漁師になりたいと言うんです。先のことは分かりませんが、この豊かな漁場を、ずっと守っていきたいと思っています」。

(一番上)3代目漁師のおじいさんと原田さん
(一番下)原田さんの漁の相棒「恵比寿丸」

タコの魅力に触れてみよう

四方を海に囲まれた天草は、豊富な海の幸に恵まれています。タコ(マダコ)はその代表格の一つ。特に有明町は“タコのまち”としてその名を馳せており、タコ漁が盛んなことはもちろん、特産のタコを活用した地域おこしにも力を入れています。

一口に“天草のタコ”といっても、捕れる場所によって特徴があるようです。潮の干満差が激しい有明海に面した有明町で水揚げされるタコは、身が締まっているのが特徴。形が崩れにくいため干しダコに向いているとされ、青い空の下、ずらりと干しダコが吊るされた光景は、天草の夏を彩る風物詩になっています。対して、八代海側に位置する新和町などで捕れるタコは、肉質が柔らかいといわれています。

原田さんが仕事場としている大浦漁港では、地区の振興会が「タコつぼオーナー」を募集するなどして、タコ漁の楽しさと天草のタコのおいしさを多くの人に知ってもらおうと活動しています(今年度の募集は終了)。

また、現在は、「ひと網オーナー」を募集中。7月28日(月)までは定置網のオーナーを、その後は底引き網のオーナーを募集しており、一日限り、網に入った魚の全てがオーナーのものになります。

どんな魚が捕れるかは、捕ってからのお楽しみ。豊かな海の幸に恵まれた天草だから、ついつい期待も膨らみます。漁をする時の原田さんのようなドキドキワクワクを求めて、「ひと網オーナー」に名乗りを上げてみませんか?

道の駅 有明 リップルランドの「五多幸(ごたこう)広場」。手前から「天草ありあけタコ入道」、「タコ供養塔・祈りダコ」

はらださんちのタコレシピ

生ダコのタコめし

タコめしは各家庭の味・作り方があって、どれが一般的とはいえません。私の作り方は、具だくさんなのが特徴ですかね。タコはやや小型の、1Kg以下程度のものの方がおいしく出来ます。生ダコで作るタコめしは、タコがとても柔らかいのにしっかりと弾力があり、磯の香りもたっぷり。我が家の自慢料理の一つです。分量はいつも目分量なのでよく分かりません。皆さんもお好みに合わせて加減してください。

写真:原田たみ子さん

奨さんのお母さん
原田たみ子さん

材料(2人分)

タコ(マダコ)・・・・
1匹
ニンジン、ゴボウ、ヒジキ
(戻したもの)・・・・
適量
みりん、砂糖、
 しょうゆ・・・・・・
適量
だしの素、油・・・・
少々
ごはん・・・・・・・
適量

作り方

  • (1)タコは胴体を裏返し、墨袋と内臓を取り除く。塩をふり、よくもんでぬめりを取る。水洗いしてぬめりが残っているようならもう一度繰り返す。
  • (2)1を沸騰したたっぷりの湯に足から入れる。再び沸騰してから約10分、上下をひっくり返してさらに5~6分ゆでる。
  • (3)ゴボウはささがきにし、ニンジンは小さく刻む。ゆであがったタコは小さく、薄く切る。
  • (4)フライパンに油少々を熱し、ゴボウ、ヒジキ、タコを炒める。
  • (5)4に、みりんと砂糖、しょうゆ適量とだしの素少々を加え、汁気がなくなるまで炒め合わせる。汁気がなくなる直前にニンジンを加えて炒める。
  • (6)5を温かいごはんに混ぜ合わせて出来上がり。