TOPページ  > 住みたい > I LOVE くまもと vol.18 大好きな五木村のために私にできることを探したい

I LOVE くまもと vol.18 大好きな五木村のために私にできることを探したい

くまもとには、さまざまな思いを抱いて県外から移り住んできた人がいます。
「I LOVE♡くまもと」は、移住者が感じる“くまもと”を、日々の暮らしを通して語ってもらうシリーズ。
今回登場するのは、球磨郡五木村に移り住んで2年、魅力的な村づくりを目指して奮闘する、福岡県出身の寺嶋悠さんです。


五木村との出合いは13年前。当時所属していた団体で、熊本の川辺川のことがしばしば話題になっており、たまたま「五木村」という名を耳にしたのがきっかけです。「五木村?へぇ~、そんなとこがあるんだ」くらいの軽い好奇心で、訪れてみました。

来てみると、「え!?こんな山深い所に人が住んでいるの?」とか、「川の水が澄んでいる!まるで蛇口の水をそのまま流したみたい!」など、びっくりすることばかり。海に面した平野の街で育った私にとって、険しい山々が連なる土地で人々が暮らしていることは驚きでしたし、“川は濁っているもの”と思い込んでいたので、数メートル下の川底まで見通せる澄んだ川辺川の流れは衝撃でした。がぜん、人々の暮らしぶりに興味が湧いてきて、話を聞いてみると、「つい最近まで焼き畑(農業)をやっていた」とおっしゃる。「民俗学の本に出てきた古来の農法だ!」とまたびっくり。

五木村には
“日本一の清流”といわれる川辺川を中心に、
多くの支流が山の谷間を縫うように流れている

とにかく、カルチャーショックの連続でした。都会の暮らしとは全く違う、自給自足に近い生活や大切に守り継がれている集落の祭り、濃密な人々のつながり・・・。五木村の魅力にぐいぐい引きこまれ、翌年からは定期的に通い始めました。そして、メールマガジンやブログで村の暮らしを発信したりしながら、4、5年経つころには「いつかこの村に住みたい」と思うまでになりました。

その後就職した旅行会社でも、熊本県の委託を受けて五木村の観光振興に携わったりしました。そして、旅行会社を退職し、地域づくりを学ぶためタイに渡っていたとき、五木村の観光協会が臨時職員を募集していることを知り、帰国。数日後に面接を受け合格し、2011年8月、念願の五木村暮らしを実現させることができました。

寺嶋さんが働く「道の駅 子守唄の里 五木」。同じ建物内に今年3月まで勤めていた五木村観光協会もある

道の駅の物産館には、手作りのみそや豆腐、米、原木栽培の干ししいたけなど五木村の特産品がずらり


それから1年半観光協会に勤めた後、今年4月からは、「道の駅 子守唄の里 五木」の物産館で働いています。物産館で販売する野菜の集荷や生産者支援、外販、特産品開発などが主な担当業務です。また、物産館出荷協議会という生産者の会の事務局を受け持つなど、仕事以外でも積極的に地域づくりに参加しています。

地域の外からと中からと両方の立場で観光・物産振興に携わった経験から感じているのは、外から地域づくりを仕掛けるのは簡単でも定着させるのは困難だということ。村の人々の意をくんで、真に地域のためになる事業へと育てることは、その土地に住んでいないとやれないことだと痛感しました。

五木村の新たな名物・鹿肉とその加工品の数々。「鹿肉は高タンパクで低カロリー、鉄分豊富で女性にもお薦めです」

旅行会社勤務時代、五木村ヘルスツーリズム事業の散策コースに組み込んだ「大滝」は、お気に入りの場所

今、五木村に住んで、村のためにやれることがあることをうれしく思います。ここの人々は驚くほど親切で、これもカルチャーショックの一つ。自分で作った作物や手作りおやつを「持って行きなっせ~」と食べきれないほど持たせてくださるので、お米なんて、前回いつ買ったか覚えていないくらいです。優しい村の皆さんと一緒に地域づくりに関わっていくのはとても楽しいし、私でもお役に立てるのであればうれしい。反対に私も、村の皆さんから生きるためのさまざまな知恵を学ばせてもらっています。

春の新緑や秋の紅葉に彩られる山々を眺め、見たこともない鳥や虫と出合い、川辺川の流れる音を聞きながら眠りに就く-。自然の中に“住まわせてもらっている”と感じる毎日です。時が経つにつれ、村の自然も暮らしも、少しずつ変わっていくでしょう。その変化の中にいて、より魅力的な五木村にするために、”ここに住んでいるからこそできること”を探していきたいと思います。

熊本市内で開催中の「五木村フェア」の会場入り口で、村の特産品をお客さまに薦める寺嶋さん

五木村の食材をふんだんに使った
30種類のメニューをブッフェ形式で味わえる「五木村フェア」は、連日たくさんのお客さまでにぎわっている

>>五木村フェア
期間:2013年9月30日(月)まで


移住には準備期間を持つことをお薦めします。何度か訪れて、住民の方々とも話し、本当にここでやっていけるのか見極めた上で移り住んだ方が、失敗が少なく、長く住めるのではないでしょうか。私は10年通いましたが、その期間があったからこそ、自然に村の暮らしになじめていると感じます。

天草市ってこんなところ


手付かずの自然と伝統的な暮らしが残る“子守唄の里”。その昔、子守り奉公に出た娘たちが口ずさんだ「五木の子守唄」は全国的に知られています。

>>詳しくはこちら