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I LOVE くまもと vol.13 平井正也さん 念願の田舎暮らしがもたらした 出会いと心豊かな日々に感謝して

くまもとには、さまざまな思いを抱いて県外から移り住んできた人がいます。
「I LOVE くまもと」は、その人が感じる“くまもと”を、日々の暮らしを通して語ってもらうシリーズ。
今回登場するのは、2011年に家族4人で神奈川県から玉名郡南関町に移り住んだミュージシャンの平井正也さんです。


家族が安心して暮らせる場所を求めて

神奈川で生活している時から、子どもが小学校にあがるまでには田舎暮らしを始めたいと考えていました。そんな時に起きたのが東日本大震災。余震が続く中でも、家族を置いて各地にライブに行かなければなりません。不安が募る中、家族が安心して暮らせる場所に移り住みたいという気持ちがますます強くなりました。

工場の一部を借りて営む「しそにぬ」。地域の人たちのコミュニケーションの場にもなりつつある

そんなとき、震災の被災者で熊本に移住した人たちがいると聞き訪れた熊本で、初めて出会った男性から「うちで暮してみてはどうか」と声を掛けてもらったのがきっかけで、数日分の服とコーヒー、楽器だけを持って家族で熊本へやってきたのです。

男性の家で居候生活を続けながら家探しをしましたが、なかなか家が決まりません。落ち込んでいた時、全く面識がなかった稗島さん(※)から突然電話がかかってきたのです。私の窮状を聞きつけた彼からの、南関町への移住を勧める電話でした。選択肢になかった町への移住に迷いや不安もありましたが、稗島さんの地域での取り組みや町に対する強い思いに心を動かされ、この人がいるならと、南関町への移住を決意しました。

※稗島さんは「I LOVE くまもと」vol.12に登場
>>vol.12 稗島寛浩さん

定期的に開催するお店でのライブは、地域の人に自分を知ってもらう大切な場だ

子どもたちもライブの準備をお手伝い


夢のような毎日を送れる幸せ

熊本に来て感じたのは「水と食べ物に恵まれている素晴らしい場所だ」ということ。地下水の豊富さと、採れる農産物の種類の多さには驚きましたね。子どもたちに安全安心な食べ物を与えたいと思っていたので、まさにぴったりの環境でした。

現在は、熊本を中心にライブ活動を行いながら、南関町のきれいな小川の流れる場所で「しそにぬ」という小さな雑貨店を妻と一緒に営んでいます。生産者によって大切につくられた野菜や調味料、温もりが伝わる雑貨などを販売しています。

熊本で出会った人々が心を込めて作るお菓子や野菜、作品を販売している

水はお店の近くの井戸水を使用

南関町はのどかで緑が多く、地元の方々もお世話好きないい方たちばかり。もちろん最初は警戒され、距離を置かれたりもしましたが、それはどこでも同じこと。少しずつ相手のこと、地域のことを理解し、自分たちのことも理解してもらえるように地元のイベントなどにも積極的に参加しました。

しかし、何もかもここのやり方に合わせるのではなく、食に関することなど自分の意見も発言するようにしています。移住してきた自分だからこそ分かることを伝えて、それが地域の人々が地域を見つめ直すきっかけになればと思っています。
南関町に来て、自分とは違う考え方の人々とも出会い、考え方の幅が広がったような気がします。自然も食べ物も、人の心も豊かなこの町で暮らせる日々が、“夢のような毎日”だなと幸せに感じています。

「お子様連れからご年配までたのしめるみんなの手作りロックフェス」と題して今年3月に南関町のホテルセキアで開催した「はるかぜ2013」

平井さんがこれまで出会った多くの人が全国各地から駆けつけ、地元の人も大勢参加した心温まるフェスとなった


移住・定住のコツ「おすそ分け」

どんな土地に行くにしても“感謝”の気持ちを忘れてはいけないのは当然ですね。田舎と都会の感謝の仕方って全然違うような気がします。地域のつながりが強いほど、感謝の気持ちを形にして回数を重ねて表現しなければならないと感じます。そこでお薦めなのが“おすそ分け”。ちょっとしたものでも構わないので、お世話になったらまめに“感謝の気持ち”を届けましょう。反対に、近所の方に野菜などをいただくと、認めてもらえているかなと、とてもうれしくなりますね。

ご近所の方からいただいた採れたてのタマネギ

“緑にいきづく関所の里”南関町は、
福岡県との県境に位置する自然溢れる町です。

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