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地域ブランドを八代から全国へ
晩白柚アロマプロジェクト

県内各地の特産品とそれを販売する物産館、そしてくまもとならではの“モノづくり”など
くまもとから発信するさまざまな“つくる”を伝える「メイドinくまもと」。
今回は八代の特産・晩白柚を使った商品を生み出し、全国へと販路を拡大する「八代商工会議所」の取り組みをご紹介します。

八代発!世界最大級のうまかもんでっかく香る晩白柚

いぐさやトマトが全国1位の生産量を誇るなど、豊富な農産物が採れる熊本県屈指の農業地域・八代市。中でも全国から注目を集めているのがカンキツ類の一種「晩白柚」です。熊本県は晩白柚の生産量が全国の約9割を占め、さらにその8割以上が八代産。まさに八代を代表する特産品といえます。

12月上旬から収穫が始まり、1~3月ごろに旬を迎える晩白柚の最大の特徴は、なんといってもその巨大なサイズ!子どもの頭ほどの大きさがあるものも珍しくありません。平成17年(2005)には直径26cm、重さ4,858gの晩白柚がギネスブックに認証され、名実ともに世界一の称号をゲットしました。

香り高く、サクサクとした歯触りの果肉は、甘みと酸味のバランスが絶妙。常温で1カ月ほど置いておくと皮がやわらかくなり、食べ頃になります。この、常温で長期保存ができるという特徴のため、熊本ではお正月飾りとして用いられることもあります。玄関や床の間に置かれた晩白柚からは、熟すにつれ爽やかな香りが部屋いっぱいに広がります。

おいしくて量もたっぷり。食べるだけでも大満足の晩白柚ですが、八代市では、その爽やかな香りと天然の保湿成分を含んだ分厚い果皮を生かした商品開発が着々と進行中です。

くまモン:「晩白柚はたいぎゃ太かモン!」

「八代商工会議所」の晩白柚アロマプロジェクト

商品開発から販路開拓まで
商工会議所が担うブランディング

開湯600年を越えた古湯の里・日奈久(ひなぐ)温泉の冬は、晩白柚一色。各施設自慢のお風呂に巨大な晩白柚が浮かんだ「晩白柚風呂」は冬の風物詩。温泉街一帯は爽やかな香りに包まれます。

そんな地元が誇る特産品・晩白柚を使って日奈久を元気にしようと立ち上がったのは、「八代商工会議所」の皆さんです。これまでも特産品を使った名物やさまざまなツーリズム商品を造成するなど、多彩な事業を行ってきた商工会議所のプロジェクトチームですが、経営指導員の池部重信さんは、補助金を活用しての単年度事業では限界を感じたと語ります。「地元の女将さんや私たちががんばっても、次年度へ継続することができない。そこで、長く継続して行けるビジネスモデルを構築しようと取り組みをスタートしました」。

継続して地域の力にするためには、販路まできちんと構築して地元の人が運用できるようにすること、そして地域の業者のビジネスに対する意識を高める必要があったという池部さん。「補助金をもらったから事業を行うのではなくて、自分たちの力で稼げる手段を得て、利益を出していこうという意識を持ってもらうことが大切なんです」。そして翌年、八代高専(現・熊本高等専門学校八代キャンパス)で晩白柚からエッセンシャルオイルを抽出する技術が確立されたことを契機に、オイルを使ったアロマプロジェクトがスタートしました。

せっけん8房で1玉の
晩白柚が完成。
「2011日本パッケージング
コンテスト((社)日本包装技術協会)」で入賞!

収穫した晩白柚を回転させながら、果皮を黄色く熟させていく

八代高専では商工会議所の職員自らオイル抽出に携わった。「作って終わりではなく、販路まで築いたビジネスモデルを構築したい」という池部さん

果皮10kgから
約10ccの
オイルを
抽出できる

地域の“宝”を全国へ贈る
日奈久温泉You・湯の会

規格外のサイズや傷などで商品にならない晩白柚を有効活用しようと始まったエッセンシャルオイルづくり。果皮の下準備を担当するのは、6軒の宿の女将さんたちで構成する「日奈久温泉You・湯の会」です。忙しい宿の仕事の合間をぬうように集まっては、一つ一つ手作業で皮をむいていきます。晩白柚の黄色い果皮を水蒸気蒸留装置に掛けて抽出したオイルは、商工会議所が一括して買い取り、多彩な晩白柚入り商品を造成してきました。

晩白柚アロマプロジェクト第一弾は、オイルに果皮粉末、温泉水を加えて作った洗顔せっけん「八代育ち 晩白柚せっけん ゆ」。そして第二弾として、オイルと果皮粉末を使った入浴剤「ばんぺいゆ風呂のかほり」が誕生。八代の新しいお土産として、また晩白柚の爽やかな香りを全国の皆さんに楽しんでほしいと、八代や県内はもとより、福岡、東京へとその販路を拡大してきました。

同会議所専務理事の那須哲夫さんは、「晩白柚は、八代にとって大切な地域ブランド。八代のブランディングが成功するということは、ひいては生産者や住む人々の誇りにもつながります。地元の皆さんが『八代で暮らしてよかった』と喜んでもらえることが目標の一つ。私たちがけん引し、地元にビジネスモデルの道を作ったら、次のステップへとバトンを受け渡していきたいですね」と語ります。

安心してバトンタッチができるよう、同会議所の挑戦は続きます。オイルに続き、晩白柚ペーストを新たに開発。ペーストを使った「晩白柚カクテル“マキシト”」が八代市内で提供されるようになり、“飲む楽しみ”も増えました。また日奈久温泉では、アロマクリーム製作などを体験できるプログラムがあります。晩白柚アロマプロジェクトは次のステップへと大きく進んでいます。

オイルと果皮、日奈久温泉水で作ったお肌に優しい入浴剤

晩白柚の風味を生かしたカクテルなども開発中。地域の力が一つになれば、可能性は無限大!

自身も晩白柚の大ファンと語る
那須さん

オイルを使ったアロマクリーム製作体験は、宿泊客に大好評!かわいいケースと手作りの巾着に入れて出来上がり

日奈久温泉センター
「ばんぺい湯」

  • 住/八代市日奈久中町316
  • 営/10:00~22:00
  • 休/第3火曜(祝日の場合は営業)、1月1日
  • 料/大人500円、小人300円
  • 問/0965-38-0617

12月15日(日)から1月いっぱいは、晩白柚風呂が登場。「湯めぐり帳」でお得に6軒の温泉をぐるり!

晩白柚グッズの
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日奈久温泉You・湯の会事務局
0965-38-0611

日奈久温泉センター「ばんぺい湯」外観